家計の見直しにデジタル終活?

家計の見直し

 

終活をしながら同時に家計も見直せたら、とてもいいことだと想いませんか?

 

月々の出費を減らしたい、というのは多くの方々に共通の想いです。

出費を見直す方法は色々とありますが、今回は「デジタル終活」を活用する方法をご紹介したいと思います。

 

 

デジタル終活とは?

 

群馬県前橋市の行政書士みけねこ事務所代表、終活行政書士・AFPの萩原です。

前回の記事でご紹介した「デジタル終活」についておさらいしましょう。

デジタル終活は終活の一種で、

 

デジタル遺品に対する死後の取り扱いについて考える活動

(デジタル終活協会 “デジタル終活とは”より引用)

 

と言われています。

デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどのデジタル機器を通して取り扱うデータ等のこと。

写真やメールなどはもちろん、SNSやアプリ・サービスなども含まれます。

これらについて、残したいものは残し、隠したいものは隠すための対策をしておくことがデジタル終活の内容になるのですが……。

この辺で、感の良い方はお気づきかもしれません。

 

対策のためには、まずご自身の利用しているデジタル遺品をまとめる(棚卸しする)ことから始める必要があります。

といっても、ファイルなどのデータを1つ1つ書き出すのは無理があると思いますので、こちらはざっくりと分類毎にまとめればいいでしょう。

一方、SNSやアプリ・サービスについては、1つ1つ書き出すことができます……というより、書き出す必要があります。

 

そう、ここで利用中のサービスについて書き出すことで、有料サービスについてもまとめることができるのです。

 

 

家計の大敵は「固定費」

 

家計の見直しというと、どうしても日々の節約を思い浮かべる方が多いかと思います。

電気や水道をこまめに節約し、買い物も必要最小限に留める……というような。

ですが、より優先すべきなのは月々の固定費の見直しだとも言われています(もちろん個々の状況によりますが)。

 

 

日々の節約は、毎日頑張らなければいけません。

我慢の連続です。

一方、毎月なんとなく支払っていた契約を見直せば、その時は大変かもしれませんが、毎日毎日頑張らなくても出費を減らすことができます。

(前者のような毎日支払う金額が変わる出費を変動費、後者のような決まった金額を支払う出費を固定費といいます)

日々のお金の動きは気になりやすいですが、毎月決まって引き落とされているお金は気づきにくいもの。

この固定費にこそ、節約できるポイントが潜んでいるかもしれません。

 

 

デジタル終活で無駄な契約を洗い出そう

 

そこでデジタル終活の出番です。

 

デジタル終活をする上で、今使用しているネット上のサービスを全て書きだす必要があります。

有料サービスについてまとめることができる、というのは先述した通り。

 

試しにちょっと書き出してみてください。

パソコンやスマホを見ながら。

メールを確認するのもいいかもしれません。

アカウント情報などの契約状況がわかるページがあれば、それを見るのもいいでしょう。

携帯(スマホ)使用量の明細に月額サービスが記載されていることもあります。

 

 

 

 

……どうでしょう?

利用サービスと、それぞれの料金(月額など)について、だいたいまとめることができましたか?

 

すっかり忘れていたサービス。

今はそれほど使用していないサービス。

1つ1つの金額は数百円でも、まとめてみたら意外や高額に……なんてこともあるかもしれません。

 

ちなみに私の場合、

 

・いざという時のために契約していた「ニコ◯コ動画」のプレミアム会員

月額 500円(税抜)

 

を発掘することができました。

プレミアム会員になったのは約10年前。

「いざという時」が来たのは思い出せる限り3回ほど。

そもそも最近はニコニコ動画自体利用していませんので、プレミアム回線の恩恵すら受けることもありません。

これまでに支払った金額は概算で

500円 × 12ヶ月(1年) × 10年

 

6万円

 

「いざという時」の利用料は1回約2万円という結果に。

実際はこれに消費税が乗ってきます。

……「クック◯ッド」のプレミアムも最近あんまり使っていないし考えようかなぁ。

 

皆さんもこういうことがあるかもしれません。

機種変更の時に入ったオプションも大丈夫ですか?

 

 

家計見直しのきっかけに

 

デジタル終活による契約の棚卸し、いかがだったでしょうか?

 

「人がいない時はこまめに電気を消す」を毎日実践しても、年間で数百円程度しか節約効果がないとも言われます。

エアコンの設定温度を見直しても、年間数千円いけばいい方かもしれません。

(参考:資源エネルギー庁「省エネを実践したい方へ」)

しかも、毎日の我慢や頑張りの結果、です。

 

一方、あんまり使っていないサービスの解約では、月額500円だとしても1年で6,000円の節約になります。

月額1,000円なら1年で12,000円です。

あんまり使っていなかったので、特に不便はありません。

しかもデジタル終活までできてしまいます!

 

もちろん効果には個人差があるでしょう。

ほんの少ししか効果がない可能性もあります。

そんな時は、デジタル終活で乗ってきたやる気を基に、他の固定費も見直してみて下さい。

この記事が皆様の家計見直しのきっかけになれば幸いです。

 

 

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