終活を今すぐ始めるべきたった一つの理由

人生の残り時間、分かりますか?
「終活なんてまだ早い」
「年をとったら終活でも始めるか」
こんな会話をよく聞きます。
でも、何を基準に“早い”と決めているのでしょうか?
“年をとったら”とは具体的に何歳のことでしょうか?
以前、当事務所に遺言作成支援をご依頼されたお客様のケースですが、こんなことがありました(具体的な部分は伏せたりごまかしたりしています)。
そのお客様は冒頭の例とは真逆で、「遺言なんて早いうちに書いちゃった方がいい」とお考えでした。
私も大いに賛成し、実際に訪問させていただく期日も決め、ご希望どおり早いうちに作成できるよう準備を進めていました。
ですが、お約束していた訪問予定日の数日前になり、当事務所にお客様のご家族よりお電話がありました。
「本人の具合が急変してしまったので、遺言どころではなくなった」
とのことでした。
人生は何が起きるか誰にも分かりません。
聞いた話で恐縮ですが、任意後見契約を進めていた最中に認知症が重くなってしまったというケースもあります。
先の事例のように、早くしようと思っていても、それでも急に何かが起きてしまうこともあります。
最近は有名人の訃報が相次いでいますが、有名人だからといって何も起きないわけではありません。
年齢にかかわらず急逝した方もいらっしゃいます。
ちなみに私の母も40代で肺がんのため亡くなりました。
さて。
それでもまだ皆さんは、
「終活なんてまだ早い」
「年をとったら終活でも始めるか」
とお考えですか?
あるいは、「終活を始めようかな」という方に、
「いやいや、まだ早いでしょ」
なんて本人の決意を打ち消すような言葉をかけていませんか?
終活は、まず第一に“いつ何が起きても後悔しない人生を過ごすため”にあります。
いつ何が起きるか分からないからこそ、終活を始めるのに一番いいタイミングは“今すぐ”以外にはありません。
逆に“しばらく何も起きなかった”時に備えて、今後の計画を立てることもまた終活です。
この場合でも、やはり計画は早めに立てて実行してこそ、です。
「自分は確実に○歳まで健康で生きていられる」
「今倒れても絶対に後悔しないしやり残したことは全くないし家族にも一切負担をかけない」
こう断言できる方は、もしかしたら終活は今すぐ必要ではないのかもしれません。
でももし、断言できなければ。
何かが起きてしまい、手遅れになる前に。
今すぐ、終活について考え、そして始めてみませんか?
もし一人では難しい、何をしたらいいか分からない場合は、遠慮なく専門家を頼ってください。
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