行政書士 みけねこ事務所

最期の「望み」、きちんと伝えられますか?

こんにちは、群馬県前橋市の行政書士 みけねこ事務所、萩原です。

 

Facebookにて、こういった記事を知りました。

 

末期がんの伯母が望んだのは、安楽死。そこに待ち受けていたこと

 

スイスでの安楽死を望んでいた伯母。

しかし、望みを叶えようと家族が奔走した結果、望まぬ最期を迎えてしまいました。

なぜこのような結果になってしまったのでしょうか。

 

「ドリルを売るな、穴を売れ」

 

こんな話があります。

「穴あけドリルを買い求めに来ている人は、ドリルそのものではなく、穴を求めている」

であれば、ドリルそのものを売らずとも、例えばはじめから穴の空いた板を売ることで、お客様の望みを叶えることができる……という内容(ざっくりですが)。

これは販売する側に向けた話ですが、いざモノを売ろうとすればどうしても表面上の望みに気を取られてしまうもの。

私も小売店での経験があるのでよくわかります。

「ドリルが欲しい」と言われれば、普通はより良いドリルをおすすめするでしょう。

 

買いに来た人の立場で考えてみるとどうでしょう。

元々の望みは「穴を空けたい」だったかもしれませんが、お店に行ったときには「ドリルが欲しい」とたしかに思っているのではないでしょうか。

そこで店員から「このドリルは初心者でも使いやすく……」なんておすすめされた日には、頭の中はすっかり「どのドリルがいいかな」でいっぱいになっているはず。

表面的な望みを叶えてくれる店員のおかげで、「いや、実にいい買い物をした」とお気に入りのドリルを買って意気揚々と帰宅。

早速木の板に穴を開けようとするも……なんということでしょう。

なかなかうまく穴を空けられず大苦戦。

位置がずれるわ、垂直に空けられないわ、板が割れるわ……。

「こんなはずじゃなかった」と思うに違いありません。

 

もしあの時、店員がこんな風にご案内していたら。

「なるほど、板に穴を空けたいのですね。でしたら何もご自分でなさらずとも、当店にて板を加工してからお売りすることもできますが、いかがでしょう?」

「そんなこともできるのかい? そりゃ便利だ。」

きっとこのお客様の望みはすんなりと叶えられたはずです。

 

自分の「望み」を勘違いする

 

冒頭で紹介した記事のケース。

“スイスでの安楽死”は、本当に伯母の望みだったのでしょうか。

姪は「なんとしても“スイスでの安楽死”という望みを叶えたい」と努力をし、伯母も「なんとしても“スイスで安楽死したい”」と考えていました。

ですが、伯母の元々の望みはおそらくこうだったでしょう。

「最期まで自分らしく尊厳を保ちたい。」

そのための手段として、ドリルならぬ“スイスでの安楽死”を望んだ伯母。

「スイスでの安楽死こそが自分の望む最期」という想いに、周囲はもちろん自身ですら囚われることになってしまいます。

もし彼女の真意を汲み、より現実的な方法を提案してあげられる人物と出会えていたら。

せめてより多くの情報を得られていれば。

運命は変わっていたかもしれません。

 

本当の「望み」を伝えよう

 

自らの最期の望みといえば、エンディングノートへの記入が一般的になりつつあります。

治療、葬儀、お墓など、様々な項目が用意されていますが、選択肢の中から選ぶ方式が一般的。

これだけではあなたの本当の望みは伝わらないかもしれません。

例えばこんなケース。

 

「お金のことで負担はかけたくないし……じゃあこの“家族葬”にしよう。」

 

でももし、家族葬の方が負担額が上だったとしたら?

“家族葬”ありきで考えてしまえば、他の選択肢について考えが及ばなくなるかもしれません。

残された家族は“家族葬”の望みを叶えようとするかもしれません。

それが本当の望みと異なるとは知らずに。

 

もちろん、終活について一度専門家に相談に行くことで、助言や情報をもらうこともいいでしょう。

「穴を売れる」専門家であればあなたの本当の望みに応えられる選択肢を一緒に考えてくれるはずです。

一方で身近な人々に対しては、あなたの選択とともに、それを選んだ理由についても伝えておくことが重要です。

上の例なら「なるべくお金のかからない方法がいいから」などです。

事前に話し合いをしておくことはもちろん、エンディングノートにも選択肢の近くに記入しておきましょう。

理由を書く専用の場所がないから書いてはいけない、ということはありません。

あなたの本当の望みがそれを読んだ人々に伝わること。

エンディングノートはそもそもそのための道具なのですから。

あなた自身も選択した当時の気持ちを書き留めておくことで、歩むべき道を見誤らずにすむでしょう。

 

人は、相手の望みをはかり間違えることがあります。

それどころか、自身の望みについてすら勘違いしてしまうこともあります。

すれ違いによる悲劇を避けるためには、「なぜその選択肢を望んだのか」という理由をはっきり伝え、あるいは残しておくことが有効かもしれませんね。

私も終活のお手伝いをさせて頂く上で、皆様の本当の望みに寄り添えるよう努めてまいりたいと思います。

 

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